梅花のいろとかたち

Umehaha の手仕事と好きなものブログ

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赤やオレンジのスワロは人気がない?? - スワロフスキービーズの色見本

レッド・オレンジのスワロ色見本

前回のピンク・ローズから続けてみると、廃番になっているカラーが多い。いちばん廃番率が高いグループかもしれない。レッド系は人気がないんだろうか…特にオレンジは全滅に近く、比較的新しい色のタンジェリンでさえもうない。

色名と由来

  • サン Sun 廃番
    [自然] 太陽。日本では太陽は日の丸でもわかるように赤をイメージすることが多いが、世界の多数は黄色なんですね。サンライズ、サンセットはオレンジ色よりです。
  • トパーズ Topaz
    [鉱物] 宝石のトパーズ。

サン、タンジェリン、トパーズ

左からサン、タンジェリン、トパーズ
  • レッドトパーズ Red topaz 廃番
    [鉱物] 宝石のトパーズだけれど、レッドトパーズは結構レア。ブラウンよりの赤で、このビーズのようなオレンジではないかなぁ。
  • ヒヤシンス Hyacinth 廃番
    [植物] ヒヤシンスの花から。ヒヤシンスブルーに代表されるように、ブルーからピンク系統の花をよく見るので不思議に思ってましたが、オレンジの花色もあった!「ジプシー・クイーン」という名前がついていてオリエンタルな感じの品種。

レッドトパーズ、ヒヤシンス

レッドトパーズ(左)、ヒヤシンス(右)
  • インディアンレッド Indian red 廃番
    [鉱物] 赤褐色の顔料として古くから使われてきた酸化鉄顔料。このインド産の赤系顔料が色名の元になっているみたい。

インディアンレッド、スカーレット

インディアンレッド(左)、スカーレット(右)
  • ライトシャム Light siam
    [地名] シャムよりも明るい赤。
  • シャム Siam
    [地名] タイ王国(The Kingdom of Thailand)のこと。1939年までの正式国名がSiam(サイアム)で、日本では「暹羅」と表記し明治以降シャムの呼び方が定着したとのことです*1。タイの国旗や国章に使われている濃い赤をイメージしているのかも。

ライトシャム、スカーレット、シャム

左からライトシャム、スカーレット、シャム
  • タンジェリン Tangerine 2015-SS 廃番
    [植物] タンジール産のオレンジ(柑橘)から。
  • スカーレット Scarlet 2018-AW
    [人文] とても古い色名。フランス語でエカルラート=緋色、真紅を意味する。ペルシア語、アラビア語で「織物」を意味する言葉が由来になっているそうです。
  • ダークレッドコーラル Dark red coral 廃番
    [生物] 宝石の赤珊瑚。サンゴは生物起源の宝石です。石や海中の植物のように見えますけど、産卵しますからね…
  • ファイアオパール Fire opal 廃番
    [鉱物] 宝石のオパール。メキシコ産などの透明感があって地色がオレンジ系のオパールをファイアオパールと呼びます。

    ファイアオパール

    赤から黄色のグラデーション、ファイアオパール

※2023年9月現在、貴和製作所の商品ページに掲載のないものは廃番としています。

レッド・オレンジのスワロ色見本 ビーズデコボックス

特に美しいコーティング

ファイアオパールAB2X
スワロフスキーのビーズでは珍しい多色のグラデーションのクリスタルで、さらにオーロラ加工がフルコーティング。美しいのに廃番…
ファイアオパールAB2X

ライトシャムシマー2X
鮮やかな赤に控えめなオーロラがフルコーティングされ艶やかです。うっとりします笑。
ライトシャムシマー2X

トパーズAB2X
温かみのあるブラウンよりのオレンジ色が、虹色で覆われることによってうっすらと紫色の光が見えてとても綺麗なんです。
トパーズAB2X

こんなに綺麗なのになぜ廃番が多いのか…赤・オレンジ・ブラウンのビーズをもっと積極的に使っていこうと思った回でした。

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*1:Wikipedia タイ王国の項目より