梅花のいろとかたち

Umehaha の手仕事と好きなものブログ

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パワーストーンのバイブル(本)と出会う

パワーストーン

今回はパワーストーンがテーマ。目に見えない影響の部分も扱っていますので、この記事のパワーストーンに対する見解は、宝石・天然石好きな梅花一個人としてのものです。人によって感覚や考え方は異なると思いますので参考程度に読んでいただければと思います!

探し求めていたパワーストーンの本

宝石関係の本は結構たくさん持っているし読んでいると思う。だから宝石の分類についてもある程度は知っているつもりなんです。が、この分類をめちゃくちゃに混乱させてくれるのがパワーストーン。
パワーストーン界を見てると、初めて聞く見る名前の石が大量にある。一体これは何の石なのか? パワーストーンの本は数あれど、石そのものを解説したものはほとんどなく…人造石だったり、インクルージョン(内包物)が違うのに同じ石として扱ってあったり。もうめちゃくちゃ。一体何をもってパワーストーンというのかさっぱり。
過去に何冊か買ってみたものの結局全部手放しました。パワーストーン本はもう買うまいと思っていたんですが、ついに求めていた本に出会いました! お値段がちょっと高かったですが購入してよかった… 

474種の石と出会える パワーストーンバイブル
474種の石と出会える パワーストーンバイブル:カサンドラ・イーソン著/松原聰 監修(日本文芸社)- 楽天ブックス

この本のお気に入りの点をあげてみます。

  1. 見本写真が鉱物原石、またはタンブルかジェムカットで載せてある
    パワーストーン本ではラウンド型のビーズが連なったもの(ひどいときはビーズ1個だけ)の写真が多かったりします。ビーズだと本来の姿がわかりにくい上、そもそも本当に天然石なのかもあやふやなものが多数存在します…
  2. 鉱物学的な解説が載っている
    本の著者は海外のスピリチュアル関係の方のようですが、監修が京大卒の理学博士で国立科学博物館で鉱物学や地学を研究なさっていた方(と本の著者紹介にあります)で石の説明の信憑性が他と全然違います。
    トレードネーム(商品名)であるときちんと表記してある項目もあります。

たとえば「レモンクォーツ」

種類:石英(クォーツ)、二酸化ケイ素(SiO2)、三方晶系、硬度7。オロヴェルデ(グリーンゴールド)とも呼ばれる。
色:金色を帯びた黄緑、鉄を含むことによってレモン色になる。

とあります。“オロヴェルデ”って謎だったんですよね。レモンクォーツと一緒でした!解決。イエロー系のクォーツにはシトリンがありますが「シトリン」の項目を見ると、

透明な黄、薄い黄から金色のような黄、ハチミツ色、茶色。虹や閃光が見られることも。比較的希少

となっています。おや?シトリンって希少だったかな?って思った方。鋭いですね!天然のシトリンは希少なんです。ほとんどがアメジストやスモーキークォーツを熱処理して色を変えているんですね。この本でもシトリンの次の項目は「熱加工シトリン」が別立てされています。

ブラウンカラーのシトリン

ブラウンカラーのシトリン

ブランデーシトリン(オレンジ色が強い)

ブランデーシトリン(オレンジ色が強い)

レモンクォーツは元々はサルファー(硫黄)を含んだ黄色い水晶をさしていたようですが、ほとんど流通しないので(しても原石)、宝石であるシトリンから外れたイエロー系の水晶の総称になっていそうです。

レモンクォーツとスモーキークォーツのバイカラー

レモンクォーツとスモーキークォーツのバイカラー

お守りとしての石と験担ぎ

宝石の歴史を紐解いていくと、古代からお守りとして利用されてきたことがわかります。魔除けや勝利、不死、病を治すなど人の力ではどうにもならないものへの「願い」が多数。王族の墳墓なのからも埋葬品として出土し、富と権力を誇るものとして、宗教的な意味合いと両方もっていたことがわかります。
また、日本にも古くから大安吉日を選んだり、家を建てる時は方角を考慮したり色々あります。かつては、丙午(ひのえうま)で大幅に出生率が下がったりもしました。
スポーツ選手が試合前に決まったルーティンをこなしたり、験担ぎに決まった食べ物を選んだりもあります。

祈願のお守り、縁起、験担ぎ。そういったものがメンタルに与える影響は大きくて、何かを拠り所にすることで心の平静や平安を保つのは多かれ少なかれ誰にでもあると思います。ただ、依存しすぎたり関心のない人に押し付けたりとまでいくと逆にしんどくなりそうなので、あくまでほどほどがいいのかもしれません。
スピリチュアル、オカルト、霊能、超常現象までいくと何か違う…風水も古代中国の思想で大変歴史あるものなんですが「風水で金運アップ!」なんて販売広告を見ると一気に胡散臭くなる笑。

パワーストーンの効果は

パワーストーン

たとえば、カラーセラビーは色が与える視覚の効果。アロマテラビーは嗅覚、自然環境音などのヒーリングミュージックは聴覚。人の五感は繊細で、不快なもの、音、臭い、味、湿度などを感じれはストレスになるし、心地よければふっと軽くなる。
自分の大好きな石、お気に入りの石、見てて綺麗だなあってうっとりするような石を持つことは梅花を幸せな気分にしてくれます。
グリーンやブルーの石はおだやかな気分に、レッドやイエローの石はなんだか元気に、クリアに澄んだ石は気分もすっきりと。色の持つ力でなんとなく前向きになれる。海外ではヒーリングストーンという名前の方が主流らしいですが、その方が合っている気がしますね。

科学的には、すべての物質は原子からなりたっているので、鉱物のなかにはエネルギーをもっているものもあります(大きなものでは磁力や放射線)。でもほとんどの鉱物が人体に影響を与えるほどのものではなく、石の力はメンタルへの働きかけで五感を使ったセラピーに近いと思っています。
パワーストーンの本を読むと、浄化方法とかチャクラとかオーラとかの説明が出てきます。なんとなく子供の頃に流行った「おまじない」に近い印象があります。正直なところ梅花にはよくわからないので単純に石を愛でて楽しんでいます!

この『パワーストンバイブル』に出会って解けた謎がいっぱいあります。これからは鉱物学的なところだけじゃなくて、ヒーリングパワー的な項目も読み込んでいきたいと思います! パワーストーンの世界にもうちょっと近づけるかもしれません笑。