オパルセントガラス。簡単に言えば、”オパールのような色の変化のあるガラス” でしょうか。
オパルセントガラスは、青みがかった乳白色のガラスで、ガラス工芸家のルネ・ラリックが好んで使用していたことでご存知の方もいるのではないでしょうか。
私が持っているオパルセントガラスは、うさぎの形をしています。
1930年代フランス、SABINO(サビノ)の作品で、サイズは5cmほどの小さなうさぎです。
ラリックの活躍した時代より少し後ですね。
オパルセントガラスそのものは、ヴェネチアンガラスの時代からすでに作成されていたそうです。
オパルセントガラスの特徴
ガラスの厚みが薄いところでは透明に、厚いところではより白濁が強くなります。
オパルセントガラスの面白いところは、青白いガラスが逆光になるとオレンジ色になること。
黒バックにすると…
光の加減で色が混じり合って、とても綺麗なんです。
この辺りが、別名オパールガラスとも呼ばれる由来にもなっているのだと思いますが、どちらかといえば、遊色効果のオパールより、レインボームーンストーン(ラブラドライト)に色合いは近い気がします。"虹色ガラス"と呼びたい。
オブシディアンオパール
あと、よくパワーストーンなどで「オブシディアンオパール」という名のものがありますが、これもオパルセントガラスだと思います。
オブシディアン(黒曜石)はガラス質の岩石ですが、ほぼ黒色です。
オブシディアンオパールは天然石ではなく、人工ガラスですね。
パワーストーンなどの名前はとても紛らわしいと思います。
(この記事は、別のブログに掲載していたものを再編移転しました。)