梅花のいろとかたち

Umehaha の手仕事と好きなものブログ

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淡水パール、クリスタルパールのアクセサリーと色の組み合わせ

淡水パールとネイビー

淡水パールのブローチ

真珠と紺色の組み合わせは、正統派のイメージがあります。制服やフォーマルな印象があるからでしょうか。
相変わらず、”貴和レシピ作ろう” をやっているわけですが、今回のテーマは「パール&ネイビー(真珠と紺色)」です。

淡水パール(Fresh Water Pearl)

淡水パールは、文字通り淡水に生息する貝からとれる真珠です。今は中国で養殖されていているのがほとんどのようで、海水パールに比べお手頃価格です。

バロックパールのアメリカンピアス

こちらはバロックパールをつなぐだけの簡単ピアスです。貴和製作所にしては珍しく、キットになっていました。
バロックパールのアメリカンピアス

淡水パールは真円でないもの(バロックパール)が多いのですが、これは母貝となる淡水貝に理由があります。
真珠は貝の中に入った異物に真珠層が幾重にも重なっていってできあがります。なので天然の真珠はほぼまん丸でないと思って良いと思います(異物の形に影響されます)。
まん丸い真珠は、貝の中に真円の核を入れて作られます。養殖真珠が安定しているのは人工的に整った核を入れているからなんですね。

淡水パールは貝に核を入れないため養殖の手間が少なく、歪な形のものが多いためお安いと思っていたのですが、近年は養殖技術が進んで、核を入れて大粒で丸いものが生産されているそうです。
(日本で養殖されている淡水貝は核を入れられるようになるのに3年ほどかかるらしいです!そこから真珠ができるまで3年…手間と時間がかかっています。)

ネイビーカラーの淡水パールピアス

確かに今回手に入れたネイビーカラーの淡水パールは、8mm玉ですが綺麗にそろったまん丸です。技術の進歩ってすごいですね。

技術といえば、着色も同じことが言えるかもしれないです。淡水パールといえばカラフルに染めてあったり、海パールに比べて光沢が派手だったりしたのですが、印象が変わりました。海水パールに近いかもしれない。

ネイビーカラーというより紫がかったブラックパールのようです!とてもシックなピアスになりました。
ネイビーカラーの淡水パールピアス

パールではないですが、こちらも貴和製作所のレシピ。金具にチャームをつないだだけの簡単ピアス。深いブルーのキュービックジルコニアが配置されたチャームが素敵です。
キュービックジルコニアピアス

パープルカラーのパールネックレスが欲しい

また、欲しかった淡水パールのネックレスがあったのですが、高くて手が出なかったので自分で作ることにしようかなと。

けれど、やっぱり色も形も粒も揃った淡水パールなど手に入りそうもない… 模造パールで似たようなものにと材料は揃えてみました。後日記事にできればと思います。

紫が美しいガラスパールのネックレス 

2022.12.11 追記
紫のガラスパールのネックレス  SWAROVSKI

モーブカラーのクリスタルパール(スワロフスキー)

淡水パールといえど高くてちょっと買えなかったので、自分で作ることにして材料を集めました。樹脂パールなど色々探しましたが、スワロフスキーのクリスタルパールに決めました。色が一番気に入りました。「モーブ」という色で、グレーパールに紫をかけたような色味。落ち着いていて光沢が美しいです。

クリスタルにパールコーディンクをしているのでかなり重量があります。サイズは6mmで、ロングネックレスにするため120粒使用します。
クリスタルパール モーブ

ナイロンコートワイヤーとU字金具

パールと一緒にシルクコードを買ったけれど、ボールチップが好きじゃないのと糸伸び問題が気になっていてなかなか手をつけられずにいました。
それが、前回ガラスビーズのクロシェネックレスでナイロンコートワイヤーを扱ったことで一気に制作へ進むことに!
ネックレスパーツ

ナイロンコートワイヤーに適したパーツにワイヤープロテクター(U字金具)があります。馬蹄型にワイヤーを沿わせて通し、カシメ玉で留めるだけです。とてもシンプルで接続パーツを少なくすることができます。見た目もスッキリ。
ワイヤープロテクター

ネックレスの開閉金具はガラスパールの重量に耐えられることと、着脱のしやすさでマグネット式にしました。中でもこのマグネットスクラブは見た目も非常にシンプルでネックレスの邪魔をしません。

ただ困ったことに、このスクラブは両サイドに丸カンが最初からついているのですが、強力なマグネットにへばりついてしまい、自立させることができない笑。
仕方がないのでマグネットから丸カンを外し、別の丸カンにU字金具とマグネットを通すという方法で解決しました。
紫のガラスパールのネックレス  SWAROVSKI

グレイッシュな薄紫の配色

優しい色合いの紫のパールには、補色関係の中間色を合わせるとやわらかい印象になります。
紫と補色関係にある色は、オレンジ〜黄色〜緑の範囲です。鮮やかな色同士を合わせるとかなり派手な感じになり、難しい位置関係にある配色です。
けれど、それぞれの色の明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)を下げてあげると、とたんに調和して、しかもインパクトのある組み合わせになるのが特徴です。

今回、紫は「モーブ」=”灰色がかった薄紫” で決まっています。
補色の明度・彩度を落とした色は、ダークブラウン・カーキ・ダークグリーンです。黒や紺に合わせるとフォーマル寄りになりますが、補色の濃い色は深みのあるおだやかな配色だと思います。
パープルとカーキ

では彩度(鮮やかさ)を下げたまま明るくしてみます。代表的な色は、ベージュや生成り。白やグレーよりもカジュアルさがでます。(ネックレス作成中の画像が該当しますね)
そして、個人的には明るさが同程度の組み合わせが最強だと思っていたりします。たとえばこんな組み合わせ。
ライトブラウン、キャメル、マスタードなど。さらにカジュアルで優しくて暖かい感じがすると思うのですがどうでしょう?
パープルとイエローオーカー