クチュリエのビーズブローチキットに取り掛かります!
『珠のパーツとグラスビーズで華めくコスチュームジュエリー』は、透かしパーツにテグスでビーズを編みつけていく技法のシリーズ。全6回6種類のビーズブローチが出来上がります。
制作過程とともにご紹介。作品タイトルにも注目!(注:梅花が命名したわけではなく…)いつもと違い、6回にわけてこの記事に追記していきます。
- 1 浅瀬の海で拾った光の落し物
- 2 陽だまりの結晶のカレイドスコープ
- 3 月光の中でひっそり咲く花のおしゃべり
- 4 花を夢見るダークベリーのあこがれ
- 5 ブーケに降るパープルシャボンのシャワー
- 6 完熟の木の実の色あせないリース
- 追記:ブローチを帯留めに(2023.6)
1 浅瀬の海で拾った光の落し物
Drops of light picked up in the shallow sea (2022.12.31)
ターコイズグリーンのビーズと白いビューグルビーズが爽やかなブローチです。
それぞれビーズを編んでいき円形(逆円錐)のパーツを2種類作ります。
シルバーの透かしパーツにもビーズを編みつけます。
透かしパーツに円形パーツ2つ、中心にガラスストーンを留めます。裏側にブローチ金具をつけて完成。
こんなブローチが浅瀬に落ちていたら、なんか物語がうまれそうです笑。
2 陽だまりの結晶のカレイドスコープ
Kaleidoscope of crystals in the sun (2023.1.7)
2つ目は、黄色が明るくて丸みのある、タンポポみたいなブローチ。
今回は2個の透かしパーツを「重ねる」「つなげる」方法を学べるようになっています。
透かしパーツにビーズリング(別途作成)とガラスストーンを留め、ビーズも編みつけパーツを作っていきます。
できたパーツを大きい透かしパーツに固定します。
大きな透かしパーツにビーズを編みつけたあと、二つのパーツをしっかりと固定して完成です。
1個目に比べると、編みつけるビーズの数も増えて複雑になっています。小さいパールビーズはほとんど穴が埋まっているので、リーマーか目打ちは必須です!
3 月光の中でひっそり咲く花のおしゃべり
The chatter of flowers quietly blooming in the moonlight (2023.2.4)
3つ目は、今までとちょっと変わってモノトーンのシックな色合い。技法も透かしパーツに小さなビーズを面で埋めていく方法。繊細だけど華やかになります。ミリアム・ハスケルのコスチュームジュエリーによくこの技法が使われていたような。
透かしパーツの数も増えました。今回は大きな一つの透かしパーツに、ビーズを編み込んだ小さな透かしパーツを複数留めていくもの。これだけの数を使います。
パーツの花びら一枚一枚に小さなビーズを留めていきます。テグスでパーツに刺繍していくような感じですね。
大きな透かしパーツにそれぞれのパーツを留めていきます。
しっかりと留めつけて完成です!
パーツが立体的に重なって素敵な仕上がりになりました。何気にちょっと苦労したのが、裏側のブローチピンの接着。土台の透かしパーツが平らじゃないうえに、テグスがいくつも通っていて凹凸があるため、固まるまでしっかりと固定する必要があります。強力で粘度が高めの接着剤があると良いです。
4 花を夢見るダークベリーのあこがれ
A longing for dark berries that dream of flowers (2023.2.25)
4作品目はレッドカラーが綺麗なブローチです。前回同様小さなビーズを透かしパーツに縫い止めて花のパーツを作っていきます。
縫い付けるビーズの数も種類も段々と数が増えていて、縫い付け方も色々。小さい赤いビーズの花は前回の月光ブローチと同じで、王冠のようなパーツは陽だまりブローチと同じですね。
いろんな形のパーツを使ったことで前回より動きのあるデザインになっています。
赤い不透明のデリカビーズを2種類(光沢のあるタイプとマットなタイプ)使っているのですが、この艶のあるビーズは単なる不透明ビーズじゃないですね。何かコーティングされているんじゃないかなあ…色番号が載ってないからわかりませんけど、ものすごく気に入りました。
5 ブーケに降るパープルシャボンのシャワー
A shower of purple soap falling on the bouquet (2023.3.19)
シリーズも5個目になるとだいぶ複雑になってきます。まず使うビーズの種類がかなり増える。パールだけで5種類(サイズ違いも入れると8種類)、ビーズも6種類。間違えないように使用するのがちょっと大変(実際、ビーズをちょっと使い間違えて変更することになりました笑)
今回も透かしパーツにビーズを編みつけていくのですが、今までとは違いビーズが立体的になったフラワーに仕上がります。
そして、編みつけた透かしパーツやパールビーズの他に、お花モチーフのメタルパーツや繋いだパールを飾り付けています。
かなりゴージャスな感じになるのですが、色が淡い紫なので今の季節にぴったりかもしれませんね!
お花のメタルパーツを拡大。動きのある形がアクセントになってます。繋いだパールも揺れるので着けていたら目を引くブローチです。
6 完熟の木の実の色あせないリース
Unfading Wreath of Ripe Nuts (2023.4.23)
いよいよ最後の作品です。
今までとは違って、ブローチ台そのものが透かしパーツになっています。リング状の透かしが綺麗です。さらに最後にブローチピンをつけるという作業をしなくて良いです笑。
今まで出てきた技法を使ってパーツを作り、ブローチ台へ留めていきます。
シードビーズを編みつけリースを形作って完成です。
タイトル通り、熟した赤い木の実のようなコーティングのパールがとっても可愛いブローチになりました!
リング状で真ん中に空間があるのため、ギッチリした感じがなくすっきりしています。
全6回のビーズブローチの紹介でしたがいかがでしたでしょうか?
私も作っていてすごく楽しかったです!新たな技法も習得できましたし、これからの作品に活かしていきたいと思います。
追記:ブローチを帯留めに(2023.6)
つい先日、貴和製作所から金具パーツの新作が発売されました。帯留めコンバーター(三分紐用)です。ブローチを帯留めに流用できるアイテムなんですね!
さっそく手に入れて試してみます。
金具は写真のような形状で、上部の筒にブローチピンを通して使うようです。平たい楕円に帯紐を通すようになっています。実際に帯紐を通してみます。
ビーズブローチの帯留めはとってもいい感じなのですが、ブローチピンの付いている場所がブローチ本体の真ん中付近なため、帯紐がブローチの真ん中に来ないんですよね…
本体上部にブローチピンがついていないと帯紐は真ん中に来ないです。
さらに、ピンの長さよりコンバーターの幅がだいぶせまいので、ブローチがツルツルと左右にスライドして動きますし、筒としか繋がってないのでブローチもぷらぷらぱたぱたします。(もしかして使い方間違ってますかね…)
実際に帯を締めていないので身につけた時にどうなるかはわからないのですが、うまく固定されればこれからの浴衣の季節に活躍しそうです!