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スワロフスキー エフェクトの種類と違い [SWAROVSKI]

Different from the types of Swarovski effects

スワロフスキー エフェクトの種類

スワロフスキーのジェムタイプには特殊色などはありましたが、あまり加工されたものがありませんでした。けれど、ここ数年で色々なエフェクト(効果)がついたジェムタイプが発売されバリーエションが増えたように思います。

どういう加工でどう効果が違うのか気になったので手持ちのもので調べてみました。

基本はフォイル

フォイルFoil)とは「箔」のことです。

ガラスをカットしただけでは輝きが生まれません。ダイヤモンドとは屈折率が異なるからです。ジェム内部での光の乱反射があの輝きを生みます。

そこで、ガラスジェムの裏側に銀色の箔をコーティングすることで、反射を起こし輝きを加えています。そのため光はジェムストーンを透過しません。

スワロフキーのジェムタイプは、色ガラス+フォイル(箔)が基本です。

ライトローズ ライトローズ裏面

エフェクト(Effect)

クリスタル シャイニー ラッカー エフェクト (2016)

2017秋冬シーズンで初めて登場したのが、シャイニー ラッカーShiny lacquer)です。
直訳すると「光沢のあるラッカー」Shinyは「輝く」lacquerは「漆器」という意味です。

実際、艶のあるラッカーペイントでガラスストーンの裏側をコーティングしたような感じで、通常のフォイルのような輝きはありません。光がミラーにあたるようには反射しないからだと思いますが、ギラギラしていない分ソフトフォーカスしたような柔らかさがあります。

カラークリスタル(色ガラス)を使うのではなくて、ラッカーの色を映しているのが特徴です。

シャイニーラッカー シャイニーラッカー裏面

ガラスそのものが乳白になっているオパール系のストーンはありましたが、フォイルの変更は初めてだったんじゃないでしょうか。(バミューダブルーやヴィトレルライトのように、たぶんフォイル内側に色が着いた特殊加工はありました。)
2018春夏・2019春夏シーズンに新色が発売されました。

シマー エフェクト (2017)

2018秋冬シーズンに登場したのが、シマーShimmer)です。

シマーとは煌めきという意味で、効果としては「ベースの色が透ける薄さの偏光エフェクト」だそうです。

ドロップ型のスワロフスキーに昔からあったオーロラ(AB)加工に近いかもしれません。(よりベースのガラスの色が反映されているのかは別の機会に比較してみたいと思います。)

ライトローズシマー

ガラスの表面に偏光コーティングされていて華やかな印象です。ただ、このシマーエフェクトがジェムタイプに施されてシーズンの主役として登場したのはこのときのみで、この後登場するディライトエフェクトに置き換わってしまいます。

クリスタル ラッカープロ ディライト エフェクト (2018)

2019秋冬シーズンで登場。ディライトDelight)とは「喜び」「楽しませる」という意味を持っています。

効果は「ラッカーの内側にシマーエフェクトが施されたもの」とあります。
シマーがガラス表面に偏光加工されていたのに対し、ディライトはガラスの裏面に偏光加工が施されています。カラーラッカーに偏光加工をしているため、内側から虹色がチラチラと輝いていてとても綺麗です。

シャイニーラッカー比較

クリスタルアイボリークリームのシャイニーラッカー(左)とディライト(右)

シャイニーラッカー比較 裏面

裏側はどちらも同じで、アイボリークリームのラッカーです

この加工が登場したことによって、輝きの少ない通常のシャイニーラッカーは新作が出ず、ガラス表面に虹色の膜が張ったように見えるシマーはシーズンのメインとして新作が出ることがなくなってしまいました。
ディライトはこの後、2020春夏、2020秋冬、2022春夏とシーズンの主役を担います。

イグナイト エフェクト (2020)

2021春夏シーズンにお目見えしたのが、イグナイトIgnite)です。意味は「発火」?
梅花はこのエフェクトが一番好きです。なぜなら ”アンフォイルun foil)”「箔なし」だから。光が透過するので透明感が段違いです。

しかし、単にフォイルを外しただけだと普通のクリスタル(カットガラス)なのでガラスの輝きでしかありません。そこでスワロフスキーさんはどうしたかというと。

アンフォイル、裏(Vカット部分)にエフェクト。
無色のAB。色を変えるエフェクトではなく“輝かせるため”のエフェクトです。エフェクトはおもて面ではなく裏面(Vカット面)に施されています。*1

という加工をしているんですね。シメージ的には透明なミラーでしょうか。
通常フォイルのキラキラとした反射光ではなく、内側からチラチラとした繊細な輝きが生まれています。

ライトローズイグナイト

2021秋冬シーズンにも深みのある色(ルビー、エメラルド、トパーズ、アメジスト)で展開しましたが、この透明感と輝きを活かすため、カットが刷新されて新しい形状のストーンが発売されました。より本物のジェム、宝石に寄せたスワロフスキーだと思います。

ライトローズ比較

左から、Lt.ローズイグナイト、Lt.ローズ、Lt.ローズシマー

ライトローズ比較 裏面

裏側、イグナイトのみアンフォイル

 

加工の種類と場所

まとめると、こんな感じです。

  ノーマル シマー シャイニー
ラッカー
ディライト イグナイト
表面コーティング - 偏光コーティング - - -
(クリスタル
本体)
(カラー) (カラー) (無色) (無色) (カラー)
裏面コーティング 金属箔 金属箔 カラーラッカー 偏光+カラーラッカー 無色ABコーティング

ノーマル、オパール、特殊加工、この3つのみだった時に比べるとバリエーションが本当に豊かになりました。「ライトローズ」という1色だけでも3種類のエフェクト違いがあって、どれをチョイスするか悩みます。
悩んでる時間もまた楽しいんですけれどね!

今回調べているときも、偏光ってどうなっているのとか、光の反射とカットの関係とか、ガラスに色をつける方法とか、さらに気になることが出てきてしまい収拾がつかなくなりそうでしたので(笑)ひとまず今回はここまでです!

umehanablog.com

*1:貴和製作所HPより