レジン液の比較サンプルを作ってから約1ヶ月が経過しました。どうなったでしょう。
透明プラケースに入れたまま室内に放置した状態で時間経過させています。ホコリなどの影響はありませんが、温度・湿度は室内環境のまま、日中は窓からの光(直射ではない)、夜は室内LEDの光を受けています。
作成時の条件やレジン液の状態については、前回の記事を参照ください!
1ヶ月後
初回作成日:2025.4.12、撮影日:2025.5.18
左上から、a-1、a-2、b-1
左下から、e-1、e-2
右下:f
- a-1
ベタつきはほとんど感じません。ディップ面もさらさらとまでは行きませんが、耐えている感じです。作成直後は黄色みを感じたものの、1ヶ月経ち他のレジンと変わらない色味になりました。暗い下地jだと引っ掻きテストの傷が目視で確認できます。 - a-2
粘度が高いために縁が盛り上がり、エッジ処理が必要なレジン液です。a-1と同じく柔らかく引っ掻き傷が目立つため、レジン液に透明度があっても見た目の透明度が失われています。ディップは破れているのでここで観察終了です。 - b-1
コーティングの必要がないくらいベタつきなしです。ディップ面にも指紋などつかないので埃にも強いのではないでしょうか。傷にも強いため、相対的に透明度が高いレジン液です。暗い下地に置くと表面のヨレがうっすら見えるので、気になるときはコーティングした方が良いですね。 - e-1
ベタつきがそのまま少し残っています。コーティングが必要なレジン液ですね。 - e-2
ベタつきが一切ありません。ディップ面も綺麗です。とっても優秀なレジン液だと思います。 - f
変わらずベタつきがあり指紋がしっかりとついてしまいます。破れてもいるのでここで経過観察は終了とします。
左上から、c-1、c-2、c-3、c-4
左下から、d-1、d-2、d-3
- c1〜4
どのレジン液もあまり差がありません。ベタつきなく硬度も透明度も良好です。粘度が低いためかディップすると膜が薄くなり不安定になりますが、フラットな面や通し穴が綺麗に出るので、エッジの多いモールド向きと言えます。c-4の青みは若干感じられる程度。 - d-1
ディップにベタつきが残っています。 - d-2
ディップに若干ヨレを感じます。扱いやすさからモールドに最適かもです。 - d-3
このレジン液だけ別の日に作り撮ったので、今回並べてみて気がついたのですが、立体型のモールドの液量が他のものより少なかったようで若干薄くなっています。そのため上から見た際、透明度が他よりもずっとあるように見えてる可能性もありますが、それを抜きにしても高い透明度だと思います。ディップは皮膜が薄く不向きです。
1ヶ月くらいだと、そうそう差は出ないですね。元々のレジン液の差が出ている感じでしょうか。次は3ヶ月後くらいに見てみたいと思います。
3ヶ月後
初回作成日:2025.4.12、撮影日:2025.7.12
左上から、a-1、a-2、b-1
左下から、e-1、e-2
- a-1〜2
1ヶ月後とほぼ変化がありません。 - b-1
1ヶ月後までは一番品質が良かったのですが、ここへ来てちょっと陰りが。他のモールド成型物と比べると変色しているように見えます。
室内灯の中ではほとんどわかりませんが、自然光に透かして拡大撮影すると、影が濃くなります。 - e-1〜2
前回からほとんど変化ありません。
左上から、c-1、c-2、c-3、c-4
左下から、d-1、d-2、d-3
- c 1〜4
こちらもほとんど変化ありません。 - d 1〜3
ほとんど変化がありません。強いて言えば、3つの中でd-2がわずかに色ついて見えるというくらいでしょうか。
前回から2ヶ月ほどなので、大して変化ないだろうと思っていたところ、意外なところに変化がありました。次回は3ヶ月後の半年経過です。