2年くらい前にレジン熱があがり、興味にまかせて色々入手したものの、一体どれが品質が良くコスパが良いのかわからない…
なので、同じものを作って比べてみることにしました。結果、各レジン液によって特徴があって、作成物の向き不向きがありそう。面白い。
それでは、作成の条件です。
- モールド1:立体型(ある程度質量があって面がある)
- モールド2:フラット型(平らな面とエッジとアール、通し穴がある)
- ディップ:#28 0.3mm 銅線ワイヤー(10mmの円形)
- 照射:レジンラボ LEDコンパクトランプ(405nm、表1分、裏1分)
基本、流し込んだ状態で特に気泡を取ったりはしていません(大きな泡はつぶしています)モールドに流れ込まなかった液は爪楊枝で広げました。
注意点としては、レジン液を購入したのが主に2022~24年頃であり、時間が経っているもの、すでにリニューアルされたもの、今は販売していないものを含んでいることご了承ください。価格は2025.4.13現在のものを参考(送料とかもあるので端数はまるめています)。
作成日:2025.4.12、初回撮影日:2025.4.13
A メーカー1
大手メーカーさんのレジン液です。引っ掻きテストで削れたので硬化後はそのほかのレジン液に比べて柔らかめかも。
レジン液a-1
立体物の表面にシワができています。粘度は高めで、流し込んだままだとモールドにそのまま広がらないので爪楊枝などでならす必要があります。そのせいか、フラット型は厚みが場所によって均等になっていませんでした。あと、わずかに黄色味を感じます。
100g 2,600-3,500円
レジン液a-2
今回試したレジン液の中で、一番粘度が高いですね。ベタつきも若干感じます。撮影の後片付け中にディップしたものが破れました(画像下のゆがんで見えるあたりのところ)
100g 2,600-3,500円
B メーカー2
こちらもメーカーさんのレジン液。今回の中で一番高額です。
レジン液b-1
気泡は入っていますが透明度が高く、ベタつきも一切ありません。ディップも綺麗にできています。
100g 3,200-4,300円
C レジン専門店
レジン専門店のレジン液4種。粘度が低い特徴があります。細かいモールドへの流し込みに向いている気がします。またc-1から3はディップして硬化すると表面がひきつれるのでディップには向いていません。
レジン液c-1
c-2のリニューアル前のものです。気泡が多目ですね。
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レジン液c-2
c-1のリニューアル版。気泡が減っていますが、今の段階ではそのほかあまり違いを感じられません。
100g 1,000円
レジン液c-3
こちらはすでに廃盤になっているようです。大きめの気泡が入ってしまっています。
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レジン液c-4
4つの中ではディップがひきつれなかったレジン液です。気泡も少なくエッジが綺麗です。わずかに青みを感じます。
100g 600円
D ハンドメイドショップ1
ハンドメイドショップのオリジナルレジン液です。
レジン液d-1
ウォータリーとなっていますが、そこまで粘度が低い感じはしません。気泡が多く入ってしまいました。ディップにするとかなりベタつきを感じます。
100g 1,300円
レジン液d-2
これ、気泡がほぼ入りません。フラット型では流し込んだあと特にならさなくても広がりますが、そのままだと若干厚みが偏っていました。
70g 700円
レジン液d-3
2025.4.20 追記
d-1シリーズのリニューアル版が出ていたので追加しました。結構気泡が入っているのは、リニューアル前と同じですね。傷に強くエッジは綺麗です。ディップはやっぱりちょっとベタつくというか、膜が薄くて破れそうなので不向きです。
70g 800
E ハンドメイドショップ2
ハンドメイドショップのオリジナルレジン液です。
レジン液e-1
リニューアル前のものです。現在はリニューアル後のものが販売されています。さらさらタイプだったんですが、粘度はあまり低くないです。若干ベタつきを感じます。特にディップしたものに顕著で指紋がついてしまいます。
70g 800円
レジン液e-2
気泡もほとんど入らず流し込んだ状態で硬化しても、それなりの状態のものが出来上がるので扱いやすいレジン液です。ただ、引っ掻きテストで削れたので柔らかめかもしれません。
70g 800円
F ディップ用レジン液
以前紹介したディップ用レジン液なんですが、かなりベタついてコーティングしないとダメそうでした。開封して時間が経っているせいかもしれませんが… というより、ディップするのに専用のレジン液が必要ないって結論になっちゃいますかね笑。
まとめると、Bメーカーさんのレジン液が品質高しというところですね。さすがのお値段ですし。で、試作とかで気にせず沢山つくりたいって時には、e-2のレジン液が扱いやすくコスパも一番いいですね。
あとは細かいモールドにはCショップのものとか、バランス型ならd-2とか。
ただ、あくまでもクリアレジンとしての実験なので、ここから経年劣化を見ていくのと、着色料や内包物との相性など色々な要素があるだろうし、そこら辺を踏まえて使い分けしていこうと思います。
ここからプラケースにいれた状態で、1ヶ月ほど保存後どうなっているか、楽しみになってきました!