ほぼほぼやったことのないと言ってもいい刺繍。小さなキットがミユキビーズから発売されていたので挑戦。2種類のハートチャームが作れるようになっていて出来上がりがとてもかわいらしい。さて、うまく出来るでしょうか!
> オートクチュールビーズ刺繍 マスクチャームキット ハート BFK602 | 楽天市場
「いつか使うかも」が実現した日
まずは下準備から。今回のキットはオーガンジーに刺していくようになっています。ツルツルしていてとても薄い生地なので、しっかりと張るために刺繍枠に綿テープを巻きつけて滑り止めにします。
…綿テープ? キットにはいっておらず、洋裁もしないので持ってない。うーん、何かで代用するか? あー、あれ使えないかな。と思いついたのが無印良品でシーツを購入したときについてくる生成りのテープ。商品を十字にパッケージングしているアレです。
衣類のボタンとか包装のリボンとかを「使うかも…」とっておくクセがあるのですが、たいていは使わない…けど今回は違う!保存箱から取り出して巻いてみました。刺繍枠は直径10cmのもの。なんと一周分長さぴったり。
下絵を写して準備完了です。オーガンジーは透けているので下絵を写すのが楽ですね。チャコペーパーとか使わなくて済みます。
ビーズ刺繍と距離感
ハートモチーフはどちらもアウトラインを先に刺してから内側を埋めていく刺し方です。
直線はビーズを2個通して刺し、一個分戻って針を出して刺したビーズを通ってから次の2個を刺す。この繰り返しなんですが、2個分先の位置に刺すのと1個分戻って針を出すときの位置! これが最重要と思われる。が、これが一番難しい。
刺繍って、元から空間認識能力の高い人に向いている手技だと思うんですよ。だいたいの距離を測れる人、意識しなくても距離感を掴める人。かつ、狙ったところにポイントを置ける人(ライン上に正しく針を出せる)。こういう人は「1cmの線を1mm間隔で描け」って言われて出来る人です。
もちろん、繰り返しの訓練である程度まではいけると思いますが、先天的なものは大きいと感じています。
ちょっと話が逸れました。で、梅花の能力はというと、これぐらい↓
小さなモチーフなので、慣れる前に一周が終わってしまいました(笑)
ランダムに、適当に。
縁取りが刺し終わったら内側を刺していくのですが、指示が「ランダムに埋める」「隙間なく埋める」です。ここから針を出してここに刺せば、こんなふうに埋まってくれるはず。という予測のもと刺します。
実はこの「ランダムに」「適当に」が一番やっかい(笑)。さっきの”距離感”と一緒で、空白・空間をバランスよく埋めるには経験と感覚からくるものが大きい。刺す方向やビーズの盛り上がる高さ、スパンコールの角度など予想はするものの、刺してみると違ってたりする。初心者が一番途方にくれる指示だと思う… が、とにかく埋めてみます。
スパンコールの向きや角度に納得できないところもあるのですが、とりあえず埋まりました。
仕上げは手早く
こちらは枠から外してオーガンジーの端処理をした状態のもの。
オーガンジーは表面が滑るので接着するのにちょっと苦戦しました。もたもたしてると生地端の短いところからほつれてくるので、もっとスピーディに最後まで一気に仕上げてしまえばよかったなと。
しばらく放置していたら接着が剥がれてきたりしてしまって。裏当ての合皮のサイズを調整したりするのにも時間を要してしまいました。
ハート型は左右対称の曲線でできているので、形としては難易度高めかもしれない。下絵を写す段階で、右の曲線と左の曲線を同じように引くのは難しいんです。ハサミでカットするなんてさらに難しい…
ハートの肩の部分、急カーブになっているところは2個刺しじゃなくて、1個刺しのうほうがよかったかもと出来上がりをみての感想です。モチーフが小さいのでどうしても角ばってしまう。
いつかまた挑戦してみたいと思います、ビーズ刺繍。