新しいもの作ろうと思って本を買って、材料を揃えて。この時点で結構お金もかかるし、揃えて満足しちゃったことありませんか…?(私はあります…)
新しい技法を覚えるには、基本技法を使った小さな作品を作るのが一番です。それもキットを使えば、材料も必要分だけ揃っているし、説明も本よりもずっと丁寧です。
大きなものを作る前の練習にもなりますし、途中で投げださずにに完成させることも大切です。
この記事では、一つのキットの制作過程を追いつつ、レシピにないコツを載せていきたいと思います。
使用キット> ミユキビーズアクセサリーキット シェイプドステッチキット苺畑のうさぎ BFK337 京都カナリヤ手芸店 - 楽天市場
シェイプドステッチって?
“シェイプドステッチ”はビーズステッチの技法のひとつで、”ブリックステッチ”とも言います。その名の通り、ビーズの編み地が ”ブリック(brick)”=レンガを積み上げたように見えるところからきています。
日本でのビーズステッチは、海外では”オフルーム(off-loom)”と言います。「オフ・ルーム=織り機を使わない」という意味です。
ビーズステッチに必要な道具
キットに付属する材料以外にも用意するものがあります。
絶対必要なもの
- メジャー
- 糸通し(スレダー)
- 糸切りはさみ
- 先丸ペンチ&ニッパー(今回のキットでは必要)
糸通しは多めにあると安心です。ステッチを間違え、何度も針から糸を抜いては通すをくり返しているうちに、結構壊れるものです。
あると便利なもの
- ビーズトレイ
- スタンドルーペ(拡大鏡)
- ピンクッション(針山)
キットに入っているもの
- ビーズ各種
- パーツ金具
- 糸(モノコード)
- 針(ビーズステッチ用)
説明書を読む
キットを開封したら、まず材料が全部揃っていることを確認します。
それから一通り説明書を読みます。(この時点で全部理解する必要はないです。)
編み始める前に…
ずっと編み地や針・糸を持つので手は綺麗にしておきましょう。
手が汚れていると糸も汚れますし、ビーズの光沢が薄れたりします。
うさぎ本体を作る
準備
- 必要分の長さに糸を切って、針に通します。
糸は指定よりも長めに切るようにしています。だいたい10〜20cm(キット指定の長さで残り糸がギリギリになって、ハラハラすることがあるので!)今回指定の長さは1.5mなので、1.6mで切りました。 - ストッパービーズを指定位置にとめます。とめかたは説明書に詳しく書いてあり、問題なく進めます。(ビーズは何色でも良いですが、本体と違う色のほうが目立ってわかりやすい)
1段目を編む
実は、1段目が一番難しかったりします。ここをしっかり作っておくと2段目以降が綺麗に決まると言ってもいいかもしれません。
- 説明書にしたがってビーズに糸を通していきます。1個のビーズにトータル3回糸を通すので複雑そうに見えますが、理解してしまえば難しい編み方ではないです。
・糸がゆるみやすいので、ビーズに通すたびにしっかりと引くこと
・ビーズの向きを正しい位置に揃えた状態で針を通す(糸を引いた時にビーズが揃いやすい)
・編み終わった部分を、指の腹でしっかり抑えるとゆがみにくい
2段目(増し目)
- 2段目の最初は増し目です。2個ビーズを針にとって、1段目の最後の糸をすくい、2段目2個目のビーズから糸を出します。
・1段目の糸がゆるまないようにしっかり糸を引きます
・追加したビーズが横向きにならないように正しい向きに揃えます - 3個目からは1個ずつビーズを固定して編んでいきます。
・1段目の糸をすくうとき、糸1本のところと2本のところが交互にでてきます。2本のところは若干硬く針を入れにくいので、糸を割らないようにしっかりとすくうようにします - 2段目の最後も増し目です。最後の増し目分の1個は、前のビーズと同じ場所の糸をすくって固定します。(同じ糸を計2回すくって2個固定することになります)
・ビーズが糸の厚みで持ち上がらないように、しっかりと糸を引きます
3段目(減らし目)
- 2個ビーズを針に通し、1つ飛ばした糸をすくいます。
- 2個目ビーズの下→上、1個目ビーズの上→下、2個目ビーズの下→上、と順番に糸を通して、ビーズ2個を1周します。
・このときも糸の厚みで膨らみやすいので、しっかり糸引きしめます
<編むときのコツ Part 1>
編み地の両端は、増し目・減らし目になることが多いため、糸がビーズをくぐる回数も多くなります。糸の重なりで厚みが増すと…
- ビーズの間に段差ができやすくなる
- 針が通しにくくなる(糸をすくいにくくなる)
結果、ビーズが揃いにくくなります。なるべく編み地がフラットになるように、丁寧に糸をすくって・引いてを繰り返します。(段数を積み上げた時に、ちょっとのズレが積み重なり編み地がゆがんでしまう原因になります)
編み図通りに進めて、最後のビーズから糸を出した状態です。
金具パーツの固定と糸始末
金具パーツ(リング)の固定は、説明書どおりに糸を通していけば問題なく固定できます。
糸始末も難しくありません。説明書の指示にそって、編み始めと編み終わりの2本の糸を編み地にくぐらせながら始末します。
刃先の尖った糸切りバサミがあると、ビーズのキワで綺麗に糸をカットできると思います。
「うさぎ」が完成しました!
<編むときのコツ Part 2>
- 編み糸が長い時、針の根元を持って糸を引かない(糸に折れグセがついたり、糸がよれやすいため)
- 糸のヨリは定期的にとる。針を持ち替える回数が増えると、糸にヨリがかかります。絡まりやすくなるし、結び目が出来てしまうと解くのが困難になるうえ、糸が痛みます(毛羽立ってくる)
- 糸を引く強さは、強すぎず、ビーズの目が揃うくらいで
- ビーズの目を揃えてから針を通す
苺モチーフを作る
「苺モチーフ」も「うさぎ」と同じように編んでいきます。「うさぎ」と違うのは、図案の一番下からではなく、途中から編み始めることです。
編み始めから上半分が終わった状態です。下半分用の糸が残っています。
残りの下部分を編みますが、「苺」を一つづつ完成させていきます。
片側を編み終えてから、
もう片方を完成させます。
これで「苺モチーフ」の完成です。
モチーフとパーツをつなぐ
最後はそれぞれのパーツをつないでいきます。
ガラスビーズを入れた9ピン、Tピンを曲げてパーツを作ったら、説明書通りに丸カンにつなぎます。
完成です!
1番のコツは…
焦らず丁寧に、指示通りに進めることが、綺麗に仕上げる最大のコツです!
間違えたら、面倒でも針を外して、ひと目ずつ戻ることですね。(ミスによっては誤魔化せなこともないですが…)
自分のペースでじっくりと取り組んでみてください!